- 2005年3月 3日 16:04
- active in disaster:防災と災害
田麦山に入って10日目。毎日何かしらの形で被災者の声を聞いて来た。雪も当たり前の風景として認識し、テンポラリだがここの生活に馴染んでいる。数日前、此処の住人から「いつもボランティアさんが配ってくれる新聞よぉ、俺あれがあるからみんな仮設からでねぇんじゃねぇかと思うんだ。そろそろ情報を取りに行かせてもいい頃じゃあねぇかな?」と言われた。「新聞」とは先にも書いた例のローカル新聞の事だ。それをボランティアが毎日配達して廻り、住民さんから話を聞いたり顔を見たりするきっかけになっている。「もう仮設にボランティアが毎日行って住民さんにプレッシャーをかけてもね…」と別の地域のコーディネータが言っていたのを思い出した。もし、情報をプッシュ式にデリバーすることで被災者の何かを疎外しているとしたら、僕等はただちにそれをやめるべきだ。僕等は新聞社でも情報の配信会社でもない。こんなに住民さんの近くにいるのだからもっとリアルな支援ができる筈だ。そう思った時、ふと「リハビリテーション」のことを思い出して病院勤めをしていた同居人に「例えば足の骨を折ったとして、リハビリするタイミングっていつの事を言うんだい?」と聞いたら、彼女はこう答えた。「ギブスがはずれて、松葉杖を返した時よ。」「そうか、僕等はギブスで松葉杖か。」ボランティアというテンポラリな支援の意味をちょっと理解した気がした。
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